アスメル・プラチナは専用IPプラン
アスメルは共用サーバー・共用IPアドレスで運用されています。
そのため、会員の誰かがスパムのような配信をすれば、
IPアドレスがブロックされてしまい、同じIPから配信を行う別の会員も
影響を受けてメールが届かないといった現象が発生します。
複数のIPアドレスを用意して対応してきたようですが、
完全に対応することは不可能です。
この問題を解決すべく、アスメルに新プランができました。
それが専用IPプランのアスメル・プラチナです。
専用IPプランなので、他の配信者の影響を受けずに配信ができます。
アスメル・プラチナの到達率
まず、通常プランとの違いは使用される送信サーバーのIPアドレスが
専用のもので固定になるだけで、管理画面や操作性は全く同一です。
通常プランと完全に互換性があるのは嬉しいですね。
その上で、到達率について検証してみようと思います。
結論から言うと、アスメル・プラチナの到達率は業界最高のものだと思います。
実のところ、基本的対策を講じているなら通常プランでも十分メールが到達しているので、
それほど違いを感じるというものではないです。
大きく違うのはHotmail系についてです。アスメルを使用していると、
稀にHotmail系で以下のような大量のエラーが発生することがあります。
<xxxxxxx@hotmail.com>: host mx1.hotmail.com[65.55.92.152] said: 550 OU–002
(SNT0-MC2-F6) Unfortunately, messages from xxxxxxxx weren’t sent.
Please contact your Internet service provider since part of their network
is on our block list. You can also refer your provider to
http://mail.live.com/mail/
このURLに飛んで、 550 OU–002の項を見てみると、
IPアドレスまたはドメインの評価が原因とあります。
つまりIPアドレスが原因でメールがブロックされたということです。
おそらくIPアドレスのブロックが一番顕著なのがHotmail系です。
通常プランでIPアドレスが原因で届かない可能性が最も高いのがHotmail系ということです。
アスメル・プラチナではこのケースを回避できるので、
もしこのようなエラーメールが頻発するのであれば、
プラチナプランの導入を検討したほうがいいと考えます。
逆に、このようなIPアドレスが原因という内容のエラーメールが返らないか、
あるいはごくごく稀であるなら通常プランで十分ということになります。
アスメル・プラチナ導入の注意点
単純に到達率がいいから、という理由での加入は良くないと思います。
違いがIPアドレスだけなので、IPアドレス以外の原因で届かない場合は効果がありません。
もちろんアスメル・プラチナを導入しても、他の対策は別途行う必要があります。
アスメル・プラチナを使いながら、送信者アドレスがフリーメールとか論外なわけです。
SPFの設定もきちんと行っておかないと、IPアドレスうんぬん以前にメールが届きません。
行うべき対策はきちんと行った上で導入する必要があります。
他のサイトでもプラチナの到達率について解説しているものがありますが、
まずここを行ってから到達率について論じる必要があります。
もともと通常プランでもIPアドレスが原因で届かないケースがそれほど多いわけでもないので、
まずは通常プランを使ってみて、返ってきたエラーメールを確認してから
エラーメールの内容がIPアドレスに関するものであったら、そのとき初めて
プラチナを検討するというのが妥当ではないでしょうか。
また専用IPプランであるがゆえに、自分の専用IPが汚れる可能性も考慮すべきです。
自分のメールに多くの迷惑メール報告が行われれば、専用IPがブロックされる結果を招きます。
オプトインをきちんと取ること、解除URLを正しく分かりやすく記載することが求められます。
購入したリストなどを使用することは論外です。
いたずらに到達率を悪化させるだけで、効果的ではありません。
この点は技術マニュアルでも説明されています。
技術マニュアル:専用IPプラン「アスメル・プラチナ」の注意点