携帯各社では迷惑メールフィルターが存在します。
いくつもの種類があり、ユーザーが設定していなくても、
あまかせ設定のような形でデフォルトで設定済みなことが多いです。
ユーザーにとっては便利な機能ですが、メルマガ配信者にとっては頭を悩ます問題です。
送ってもメールが届かない。そんなとき携帯のフィルタリングが邪魔をしています。
どのようなフィルタリングがあるのでしょうか。
携帯各社のフィルタリングと優先順位
それぞれのフィルタリングの種類とその優先順位は上のリンクから。
どれも捉え方と考え方は同じなので、softbankを例にとります。
さて、ここで注目すべきは優先順位1番と4番です。
そうです、受信許可リストが4番なのです。
よく携帯でメールが届かない場合には購読者側で受信許可設定をしてもらうことが多いですが、
受信許可設定の優先度は1番ではないのです。
ですから、なりすましメール規制で弾かれてしまっている場合には、
受信許可設定を行ってもらってもメールは届きません。
softbankの場合は更にURLリンク付きメール拒否設定が上位にあります。
ただ、このフィルタはデフォルトではオフになっているようです。
なりすましメール規制を回避する(SPFの公開)
では最優先度のなりすましメール規制を回避するにはどうしたらよいか。
答えは「送信者アドレスに使用している独自ドメインでDNS設定を行い、
SPFレコードを公開する」です。
方法は既に紹介していますので、以下のページからどうぞ。
これを行うことでなりすましメール規制を回避することができます。
その他のフィルタリングについては、送信者側ではどうしようものないので、
購読者側で行ってもらうようにしましょう。
softbankではURLリンク付きメール規制を使っていたらオフに、
あとは全社とも、受信許可設定を行ってもらうことで届くようになります。
エラーメールの落とし穴
ところで、フィルタリングに弾かれてメールが届かなかった場合ですが、
当然エラーメールが返ります。
……とはならないのです!
なんと携帯ではフィルタリングにメールが削除された場合、
エラーメールを返してくれるのはdocomoのみです。
auとsoftbankではエラーメールも返らずに削除されてしまうのです。
あぁ恐ろしい。
もし「拒否」のエラーメールにdocomoがあったらauとsoftbankも怪しいです。
とはいえ、上で説明した方法で改善できますので、
確実な設定を行った上で配信を行ってください。